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愛用の皮革製品も、縫い目がほつれていたり
ボタンが取れていたりしては台無し。
財布や革ジャンパーなど、大切な皮革製品を
長持ちさせるには、ていねいなメンテナンスが不可欠です。
ここでは皮革補修の基本をご紹介します。
革製品を補修するときは、元の縫い目の穴にそって縫います。新しい革を縫うときは、目打ち、ハトメ抜き、菱目打ちなどを使って縫い穴をあらかじめ開け、それにそって専用の丸太針で縫います。縫い穴を開けずに縫える薄い革には、三角針やメリケン針を使います。糸は、丈夫で摩擦に強い、麻や化学繊維でできた専用の糸を使います。糸の毛羽立ちを抑えて縫いやすくなるように、あらかじめロウ引きをしてから使います。一目ごとに、糸をしっかり均等な力で引くのが、きれいに仕上げるコツです。麻糸は普通、革の色に合わせて染めます。

糸の両端にそれぞれ針A、Bをつけて縫い穴に通し、Aを二番目の穴に入れて引き抜きます。
針Bを二番目の穴の裏側から通し、引き抜きます。
両方の針を引っ張って縫い目を締め、この手順を繰り返して縫います。
縫い終わりは、縫ってきた方向とは逆に返し縫いをして、縫い穴の際で糸を切ります。

針に糸を通し、針先を長い方に刺して、その位置から針を抜いていきます。
よりが返るまで糸を引き抜き、2本の糸をより合わせてロウ引きします。


直線縫いで厚い革を縫ったり、糸が切れたりした時の補修には手縫い機が便利です。
大まかにいえばミシンと同じ原理ですが、2本針で行う手縫いより短時間で仕上がります。
手縫いと同様、薄い革以外はあらかじめ目打ちなどで縫い穴を開け、その上を縫います。
縫い終わりの始末の仕方は、2本針を使う手縫いと同様、返し縫いをします。
表から針を通し、縫う長さ分より少し長めに糸を引き出します。これが下糸になります。
次の穴に針を通し、糸の輪をつくって下糸を通したら、針を抜いて糸を引っ張ります。
図のように、下糸と上糸が革の厚みのちょうど中ほどで交差するように糸を締めます。


縫い始めの返し縫いは、ボタンの下に隠します。ボタンが取れないように裏側に力ボタンをつけます。足の長さを揃えるには、ボタンの上につまようじなどを置いて縫いとめるとうまくいきます。また、4つ穴の場合、糸をX型にかけると出っ張ったところが擦り切れやすいので、=型にかがりましょう。
かがる回数は、ボタンの大きさや糸の太さにもよりますが、1ヶ所につき2~4回がよいでしょう。
つまようじをはずして、足に糸を巻きつけます。
足の根元に左右に1度、前後にもう1度、十文字に針を通してしっかり締めます。
足の根元で1回結びます。
針をカボタンと革の間から出し、糸を切ります。
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