東急ハンズトップ > ヒント・ファイル > 生活の知恵 > 風呂敷を使いこなす 1
包む中身によって自在に形を変え、
贈り物に上品さと風情をそえる「風呂敷」。
くらしの中の「和」のアクセントとして、
くりかえし使える環境志向のツールとして、
風呂敷はいま見直されています。
風呂敷は「風呂に入る時は衣類を包んでおき、湯から上がった時に足をぬぐう布」「物を包むのに用いる方形の布」と広辞苑に解説されています。
この1枚の布は、物品の運搬、収納、保護、統括を主な使用目的とした生活用品として古くから知られていますが、包みを目的としたその布の呼び名は古く奈良時代にまでさかのぼります。
衣幞(いぼく):正倉院に所蔵されている御物を包んだ布
古路毛都々美(ころもつつみ):装束や衣類を包んだ布
平包み(ひらつつみ):現在は包み方の呼び名にありますが、当時は布の呼称でした。このころから風呂と風呂敷を考えさせられる記述が多く見られるようになります。風呂敷との関連では、寺院での施浴が盛んになり、脱いだ衣服を取り違えないように家の家紋が入った布に包み、風呂から上がってからはこの上で身づくろいをしたとされています。
銭湯が発達するにしたがって衣類を包む道具として町人の間に広まり、風呂敷と呼ばれるようになりました。
このような歴史をもつ風呂敷も、現代では真心を包む贈答の道具として、繰り返し使えるエコグッズとして見直されています。

着尺の小幅(約34cm)が1幅として、風呂敷の幅の基準となっています。

きれいにものを包むには、風呂敷の対角線に対して、中身が1/3程度の大きさであることが目安です。この比率で風呂敷を選べば風呂敷がだぶついたり、布が足りずに中身が見えてしまったりすることなく、美しく包むことができます。

割れやすいビンなどの包み方。ビンの口から中身がもれ出さないように、ビンを立てたまま包みます。風呂敷の中央にビンを置き、対角線の上の隅でビンをおおうように結び、残った2つの対角線の隅を交差させて巻き、ビンの腰のところで結びます。
斜めに広げた風呂敷の真ん中にビンを寝かせて置きます。手前の隅を向こうにかけ、クルクルと巻いていきます。左右の隅を一気に立てかけ、真結びにします。
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