東急ハンズトップ > ヒント・ファイル > クラフト > レザークラフトの基礎
革は、使えば使うほど味が出る魅力的な素材です。
レザークラフトをマスターして、
自分だけのオリジナル革製品をつくってみませんか。
お好みの革を選び、型紙を決めて切り出します。革の表面に型紙を乗せ、 周りを目打ちなどでなぞり薄く跡をつけます。革包丁やカッターなどを使いなぞった線に沿って、パーツごとにカットします。
カットした後、コバ(革の切り目)にトコノールを塗り磨いておくと、切り口が滑らかになり ます。また、革の床面に塗ってガラス板などで 擦ると繊維の毛羽立ちが抑えられます。
縫い代にゴムのりや革用ボンドを薄くつけ、接着します。
のりが付きにくい場合はカッターやヤスリで 接着面を毛羽立たせてからのりを塗るとつき やすくなります。
縫い穴を開ける
ゴム板の上に革を置き、目打ちなどで縫い線のガイドラインを引いておきます。2〜4本目菱目打ちを使って、ガイドラインに沿って木づちで叩いて縫い穴を開けます。
菱目打ちの穴を1目重ねながら開けていくと縫い穴が均等に開けられます。
針と糸の準備
1本の糸の両端にそれぞれ1本ずつ計2本の針を通します。糸はロウ引きをして から針に通します。糸の長さの目安は、「縫う長さ×3+30cm」です。
①糸の端から針の長さくらいの位置に糸の繊維に針を3回刺したあと、糸の端を針穴に通します。
②針穴に通した糸をひっぱります。
③長い方の糸を短い 糸の方にひっぱります。
④長い糸を短い糸に被せるように強くひっぱります。
縫う
①端から2つ目の穴に糸を通し糸の長さを揃えます。次に一番端の穴に針を 左右から同時に刺し、針を抜きます。
②次の穴に同じように左右から針を 同時に刺し縫い進めます。針の重なり(右:奥 左:手前)を決めて縫うとステッチがきれいに整います。
③最後は同じように2目戻ります。
④縫い終わりは2目に糸が2重になっています。
麻糸を使用する場合、目立たない側に糸を出し、根元で切ります。革用ボンドを目打ちなどで少量塗り、縫い穴に糸の切れ端を押し込み、糸留めします。
ポリエステル糸の場合は、縫い穴の根元から2〜3mm残して糸を切ります。残った糸の端をライターの火で炙って溶かし、ライターの底などで押し当てて溶かした糸を縫い目にくっつけて留めます。
トコノールを少量指にとり、コバに薄く塗り込みます。トコノールが乾かないうちに、へりみがきなどで艶が出るまで磨きます。
艶が足りない場合は、さらにトコノールを塗り、再度磨くときれいな艶が出ます。

菱目打ち
縫うための穴を開ける工具。先端の刃が複数に分かれています。これを「目数」といい、たとえば先端が3本の刃に分かれた菱目打ちを「3本目菱目打ち」といいます。
コバ
革の切り口のこと。コバを整えることを「コバ磨き」といい、レザークラフト愛好家がこだわりを持って磨く部分です。
床面
革の裏面のこと。毛羽立っていることが多く、その毛羽立ちをトコノール(仕上げ剤)などをつけてガラス板などで磨き、滑らかにすることを「床磨き」といいます。また、床面をきれいに毛羽立たせたものがスエードやベロアと呼ばれます。
銀面
革の表面のこと。その表面は動物の肌のキメの細やかさ、毛穴の大きさ、形状などによりさまざまな表情(銀面模様)を映し出します。繊細できめ細やかなほど良質とされます。
アタリ
印のこと。革に縫い穴などを開ける前に、穴の位置に目打ちなどで印をつけることを「アタリをつける」といいます。
ハトメ抜き
革に穴を開けるための工具。ホックやカシメ、ハトメなどつけたい金具のサイズに合わせたハトメ抜きを選んで使います。
トコノール
革のコバや床面に使用する仕上げ剤の名称。コバ磨きや床磨きの際に 革に塗りこんで、磨くことで毛羽立ちを抑え、艶を出します。
ロウ引き
麻糸などをロウでコーティングをすること。専用のロウを糸全体に擦りつけることで毛羽立ちが抑えられ糸がピンとします。糸の端をカッターなどでほぐし、細くなったところにロウ引きすると、糸が針に通しやすくなります。
タンニンなめし
植物性の渋(タンニン)を使用し、革をなめす方法。伸びにくく、傷つきやすいが、使い込むほどに味が増し、本来の革らしい経年変化が楽しめます。 また、染色剤で色を着けていないタンニンなめし革のことを「ヌメ革」と呼びます。
クロムなめし
化学的な薬剤であるクロムを使用し、革をなめす方法。柔らかく弾力性があり、傷つきにくく耐熱性があります。
エイジング
革が経年変化し、風合いが変わること。特にオイルレザーは使い込むことで艶が増し、飴色になることで愛着が増します。クリームやオイルを塗ってお手入れをすることで、よりきれいな状態が保てます。
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